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映画「ブラザーサンシスタームーン」とゲイとしての監督ゼフィレッリ

2018 年 3 月 12 日

タイトル:「ブラザーサンシスタームーン」
監督:フランコ・ゼフィレッリ
公開:1972年
時間:135分

聖フランチェスコ、いわゆるアッシジのフランチェスコのことが知りたくて、何かパパっと目を通せる資料はないものか、と思って観た映画です。

聖フランチェスコの生涯、と言うか、半生……よりもっと手前の段階までが描かれております。

 

 

聖フランチェスコのことばかりが頭にあったので、その他のことは全然知らないままに視聴しました。

監督は、1969年公開された映画「ロミオとジュリエット」のフランコ・ゼフィレッリ。

映画ロミジュリと言えば、バズ・ラーマン版が自分的にはセンセーショナルだったのだけど、1969年の作品と言えばあの音楽の旋律が……。

♪ちゃ~ら~らら~、ちゃ~ら~らら~、ちゃら~らら~♪、です(何のこっちゃ(笑))。

 

他には、映画の中に登場するカラフルな色彩を観て、思わず、映画「夢のチョコレート工場」を思い出しました。

ロアルド・ダールの小説、「チャーリーとチョコレート工場の秘密」の映画版です。1971年の。

「夢のチョコレート工場」は、ジーン・ワイルダーがウィリー・ウォンカを演じてるのが印象的な映画ですな(蛇足だけど、映画「夢のチョコレート工場」を子どもの頃に観て以来、ジーン・ワイルダーを見ると今でもウィリー・ウォンカとしか思えず……。ついつい「この人は怖い人だ!」と思って身構えちゃう……wwww)。

で。

こちらの映画、「ブラザーサンシスタームーン」は1972年公開。

このカラフルな色味は1970年代の特徴なのかしら……と思わず考えてしまった。

 

とりあえず聖フランチェスコに何があって、托鉢修道会が結成されたのか、という経緯などはこの映画を観て、何となく理解できた……ような。うーん。

厳格な考証に基づいた歴史劇、というよりは、本当に雰囲気的にふんわりとイロイロ描かれている青春映画なので、ホントに何となく、でした(自分には)。

でも、ファンチェスコを演じた俳優ギリアム・フォークナーが、ある意味非常に印象的。

何と言えばいいのか。

どこか恍惚とした感が漂う、どこか霞がかかった感じがある、どこか視線が宙を漂っているような雰囲気があって、不思議な人だなあと。

調べてみると(正しい情報かどうかは分からないのですが)、ギリアム・フォークナーはこの映画で抜擢された後は、特に目立った映画には出演せず、出演したとしてもマイナーな役での登場、という感じになり、1984年以降は役者を辞め、家族を支えるために普通の仕事に就いている、ようではあります。

ときどき、役者さんたちの中には、まさにこの役を演じるために生まれた人、というのがいて、その役以外はこれと言って目立たなくなってしまう人がいますが、フォークナーも、もしかしたらそうなのかも、とか勝手に考えてみたり。

 

さらに。

監督のフランコ・ゼフィレッリはゲイであることをオープンにしている人とのこと。

https://web.archive.org/web/20070814115944/http://www.glbtq.com/arts/zeffirelli_f.html

ただし、彼はカソリック教徒としての信条も持っているために、ゲイであることや、LGBTに対する立場というのが、非常に矛盾した発言をしていて、批判の対象ともなっている人物のようです。

うーん。

一体どんな発言をしているのだろうか。

そこまで調べるのも面倒だしなーと思ってちょっと放置(気が滅入るのよ)。

でも同じくイタリア出身の某有名ブランドの方達(ゲイ)も同性婚について、かなり、え~~~~~~?なコトをヘイキのヘイザで放言していたりする。

憶測でしかないけど、宗教的なこともあって、イタリアというところはその辺がイロイロ難しいのかもしれない。

2016年にイタリアで行われた調査によると、存命しているレオナルド・ダ・ビンチの子孫のひとり、ということらしい(ダ・ビンチには子どもがいないので、直系の子孫というわけではないのだろうけど)。

ダ・ビンチにはサライという愛人がいたからやっぱりこーゆーことは遺伝なのね!的な話もあるのかもだけど、そんなの全然関係ないからw

 

 

ちなみに法王はアレック・ギネス!

自分にとってはアレック・ギネスと言うとオビ・ワン!ヾ(≧▽≦)ノ

法王のローブが思わずジェダイの騎士のローブに見えてしまったのはナイショです……w

フランチェスコのお父ちゃん役にリー・ローソンなのだけれど……このときのリー・ローソン、日本の役者さんの誰かを彷彿とさせる……。

誰だろう……。

 

 

とりあえず!

1970年代頃の映画ってどんな感じかな?と思う人にはお勧めの映画かもです。

 

 

追記:全然関係ないのだけど、劇中の衣装、12世紀頃のイタリアの衣装をイメージしたものだけど、どこか漫画、某「風の谷」の中の衣装を彷彿とさせる気が……。何となくあれ?っと思ったり(*´∀`*)。気のせいかなー?????

追記2:聖フランチェスコのことをもっとドラマとして観るのなら、1989年の映画「フランチェスコ」もいいのかも……(まだ観てないですが)。ミッキー・ロークにヘレナ・ボナム・カーター!あらまあ!機会があったら観てみたいと思うです。

追記3:もともと大島弓子先生の漫画で「ブラザーサンシスタームーン」のタイトルだけは知っていたんですが、何故かオトナじゃないと観ちゃいけない映画だと、長い長い間思い込んでしまっていました(笑)。何故だろう……(笑)。公開当時はそういう方向でセンセーショナルだったのかしら……。

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